2020年4月

  最近のわが国企業の経営倫理がますます注目されている中で、特にコーポレート・ガバナンス(Corporate Governance)が問題とされている。わが国では「企業統治」と直訳されて、企業の経営執行部が経営管理全体を経営倫理的に見直す統治を心掛けるように改めることを狙いとするものと受け取られる議論がなされている。しかし、本来の狙いは経営執行部が株主から委託された会社経営をどのように進め、その業績をどのように上げて株主の期待に報いるかを問うことに置かれている。