LGBTアスリートなどテーマに

プライドハウス東京2019、今秋オープン

 「LGBTのいま」というテーマで、松中権・プライドハウス東京代表の記者会見=写真が、2019年7月11日、日本記者クラブで開かれた。五輪などの国際スポーツ大会に合わせて、セクシャリティを問わず、だれもが、スポーツを楽しめることが基本的な考え。2020年東京五輪をはじめ、今秋開催されるラグビーワールド杯とも関連してプライドハウス東京2019を中心に解説した。

■企業と協働、多様なイベント

 プライドハウス東京2019は、2019年9月20日から11月4日のほぼ1か月半、東京都渋谷区神宮前・subaCOでオープン。LGBTアスリートに関する人権意識やコミュニティの連帯などを主テーマにした点に特色がある。個人、団体、企業らが協働し様々なイベントを展開する。
 同プロジェクトは個別テーマを掲げる7つのチームに分かれて、今秋開催へ向け企画・検討を行ってきた。7チームのテーマは「教育・多様性発信」「文化・歴史・アーカイブ」「セクシュアルヘルス・救済窓口」「アスリート発信」など。例えば「教育・多様性発信」の内容は、多様な性のあり方、多様な家族のあり方について、理解を広げるための教育コンテンツやプログラムを開発し、幅広く情報発信する、といったもの。
 また、LGBTの若者たちが安心・安全を感じて集うことが出来る場所の提供(居場所づくり)が大切、とアピールしている。

■3年前に、ACBEEでもLGBTシンポ

 なお、松中権代表は、2016年7月、ACBEE主催で開かれた特別シンポジウム「LGBTと企業の対応」に参加、パネリストとして講演を行った。「LGBT」「セクシャリティの多様性」などが急激に社会問題化してきた時期の情報発信イベントであっただけに注目を集めた。