川邊健太郎・ヤフー社長が会見

米GAFA等に次ぐ世界の第三極を…

 「Yahoo!JAPAN」などの事業を展開するZホールディングス(ZHD)の川邊健太郎社長 CEOの記者会見が、2月26日、日本記者クラブ(東京、プレスセンター内)であった=写真。川邊氏はヤフー社長 CEO。「日本・アジアから世界をリードするAIテックカンパニーへ」を強くアピールした。ZHDとLINEは昨年11月、経営統合することで基本合意、米GAFAなどに次ぐ世界・第三極を目指す考えを打ち出し、巨大化が進むIT業界の中での動向が注目されている。

■ZHDとLINEが経営統合で基本合意

 川邊社長は2012年、ヤフー COOに就任、同18年にヤフー代表取締役社長 CEO。その後持ち株会社体制に移行、ZHDとヤフーの代表取締役社長 CEOとなっている。
 同社長は会見の中で、①お客様のサービス利用を通じて生まれたデータは、お客様のもの、②全てのデータは日本国法令に基づき運用、③サイバーセキュリティを高め続ける―を強調した。
 現在、日本では少子高齢化、労働力の減少、自然災害、地方の過疎化など大きな課題を抱えている中で、巨大化するIT企業に高い関心が集まっている。グーグル、アマゾン、ヤフーなど国内外のプラットフォーマーは、ビジネスも情報も独占的地位を利用している、との批判もある。そして大手IT企業による買収合併が続けば、寡占化の動きは続くだろう。

■ダイヤモンド・プリンセス号のLINE相談も

 独占的な地位にある巨大IT企業に対する規制が始まっている。この動きは、国内外で本格化、プラットフォーマーへの出店者保護、個人データ保護へ、法制化や他の多様なルール作りが検討されている。
 川邊社長は、この日、黒に近いダークブルースーツで登壇、終始抑え気味の口調で話したが、日本IT業界の直面する課題へ積極的に取り組もうとする強い姿勢が感じられた。「新型コロナウイルス」への取り組み例として、ダイヤモンド・プリンセス号にLINEを通じた医師等へのオンライン相談を提供したことも、話題として紹介した。               (千)