経営倫理士・第25期、晴れやかに修了式 

 3月18日、経営倫理士講座・第25期修了式が行われた。今期はビジネス・パーソン、学生ら17人がいずれも優秀な成績で資格取得した。経営倫理士は、本協会認定制度がスタートして以来、24年間で統計734人に達した。

「3分間スピーチ」で振り返る学習

潜道文子
ACBEE理事長

 修了式はzoomオンライン方式で、潜道文子・日本経営倫理士協会理事長(拓殖大学副学長)がお祝いの言葉を贈った。潜道理事長は本協会の実績に触れながら、多数の経営倫理士が現在 ビジネス界で活躍していることの重要性を訴えた。経営倫理への取り組みは、これからもニーズが高まってくるので、新しい経営倫理士はさらに学習・研究を重ねてほしいなどと話した。 資格認定証を読み上げ授与した。

 修了式では、恒例の全修了生対象の「3分間スピーチ」があった。資格取得した喜びや、約半年間に及ぶ講座に取り組んだ努力、苦労などについて1人ずつスピーチした。
 スピーチの中では、最終講義の「クライシス・シュミレーション」(事前オリエンテーションを含む2回コース)に関するコメントもあり、記者会見に臨む際の事前準備の大切さを感じたなどの感想が寄せられた。

トップレベルの民間認定資格

 第25期から「特待生受講制度」が導入され、今期は拓殖大学、日本社会事業大学、関西大学、東北大学の4校から計10名が受講認定され、講座修了、資格取得した。
 国内の大学・大学院では、経営倫理やコンプライアンス系の教育に力を入れるところも増え始めており、特に日本経営倫理学会関連の大学・学部での重点的な教育が目立ってきた。
 ACBEEでの特待生制度スタートは、これら高等教育機関の動きとも連動したもの。また本資格制度の最近の受講動向は、国内企業が中心であるものの、1企業でのグループ受講(3人前後)が増えていることや、リモート講座の利点をいかした首都圏外の企業参加が際立ち始めている。

 ACBEEでは、5月開講の「第26期経営倫理士講座」受講を受け付け中。講座システムは、オンラインzoomミーティング方式。内容は新たにリスク・マネジメント、人権問題対応、各種ハラスメントなどを加えた22テーマ14講座の編成。
 コロナ・シフト下「働き方改革」が進む中で、ビジネス倫理に関する理論・実務の習得が緊急課題になっている。「経営倫理士」は民間認定によるトップレベルの資格だけに、今回の「730余人達成」は大きな実績となっている。