「第27期・経営倫理士」講座スタート 

 第27期・経営倫理士講座(総合コース、オンライン方式)が2021年10月13日開講した。
同講座は、コロナの影響拡大に伴って2020年度から、総合コースを単年度内に2回開講(1回/約5ヶ月間で22テーマ修得)に改編した。20年度は24期、25期。21年度は26期、27期が開かれた。
 コロナ禍で研修教育関連の各事業も、改めて活動を研究・開発。従来のノウハウをより効果的に活用する方向に動き出している。第27期は、21年度の後半に開講する講座に当たる。

第1回は「いま、なぜ経営倫理なのか」

当日の開講式では、潜道文子ACBEE理事長の開講挨拶があり、その後、新受講生らが1人ずつ自己紹介のショートスピーチをした。受講する大学生から年輩のビジネスパーソンまで、各々にビジネス倫理、コンプライアンスへの取り組みにしっかり意欲をみせていた。
 引き続き潜道理事長による第1回目の講義「いま、なぜ経営倫理なのか」が行われた。
 潜道講師は「日本の市民社会の価値観の大きな変化」を強調。企業優先の価値観が企業の社会的存在主義へと動いていることを指摘。さらに経営価値四原理システムの基本的な考え方について解説した。

初回講座からグループワーク導入

 同講座では、今回もグループワークを導入。講義の最後に、海外進出企業による未成年者就労問題をケーススタディとしてとり上げた。受講生の中には初回講義からのフリーディスカッションに戸惑った様子も見られたが、それぞれに分析した結果について発言した。


 経営倫理士協会発足以来、23年間に750人の経営倫理士が誕生。現在、産業界で活躍している。講座運営は新型コロナ感染拡大により大きな影響を受けた。しかし、受講システムのオンライン化によって首都圏外の遠隔地からの受講が可能になったことと、さらに在宅勤務など就労状況の多様化でビジネス倫理学習の機会が増えている。特に変革続けるビジネス社会で活用できるハイレベルの資格として本講座は注目されている。