2021年12月11日、シンポジウム「企業価値とサステナブル経営:気候変動と人権を中心として」が開かれた。日本経営倫理学会(潜道文子会長=拓殖大学副学長)主催、オンライン方式。同学会が6月創刊した「企業価値とサステナブル経営」の記念イベント。
基調講演は高村ゆかり氏(東京大学未来ビジョン研究センター教授)で、テーマは「気候変動の内在化が企業価値を高める」。高村氏は中央環境審議会会長を務め、国際法、環境法に関連する発言、著作で鋭い提言を行い注目されている。
この日の講演では、現在の産業界の最大テーマ・気候変動と企業のビジョンづくり等について解りやすく話した。法制専門家の立場からより踏み込んでサステナブル経営のあり方について具体的に解説し、参加者の関心を集めた。
この他の講演として古谷由紀子氏(サステナビリティ消費者会議代表)、河原孝一氏(中外製薬・企業倫理推進グループ・マネージャー)、篠健司氏(パタゴニア日本支社・環境社会部ブランド・レスポンシビリティ・マネージャー)の3氏が登壇。それぞれの研究成果、活動状況などを報告・解説した。
今回のシンポジウムは一般社団法人経営倫理実践研究センター、NPO法人日本経営倫理士協会が後援。