(18)「嘘をつかない、逃げない、隠さない」が合言葉

ACBEE総合企画委員 新田 香子(アデランス)

 約20年前、「これからの時代は広報だ!」と販売促進の担当者をしていた私は、一念発起して現在の会社に転職しました。専門知識もまったくない、未経験者の私を受け入れてくれた寛容な社風に今でも感謝しています。私が入社した頃は、広報という仕事は、会社の中でも存在感があまりなく、コマーシャルを作っている部署と勘違いされることも多くありました。企業広報の勉強会に参加して、各社の先輩から、社内で広報を浸透させていくにはどうしたら良いか、取材に結びつくニュースリリースの書き方やマスコミとの付き合い方などなど、いろいろと教えていただきました。呑(の)ミュニケーションで語り合ったことは数え切れません。その広報塾でのテーマ「人間大好き、好奇心。嘘(うそ)をつかない、逃げない、隠さない」は、経営倫理士にも通じるものと強く感じています。

■ファースト・アクションの鍵は広報対応

 近年、企業や組織の不祥事の記者会見を多く見かけるようになりました。企業成長を応援していた寛容な時代から、国際社会での競争力低下、インターネットの普及など、環境が劇的に変わることで人々の目も厳しくなり、明るみに出やすくなったことも要因だと思います。不祥事が発覚した後、適切な対応がとれないと事態は悪化します。人は、不祥事よりも起きた後の対応を注目し、その評価を左右する重要な要素はファースト・アクションです。その鍵となるのは、広報対応であると思います。今、広報は攻めと守りとの両輪が求められる時代になってきています。

「事業と一体化したCSR」を推進

 3年前から広報部門はCSR部門と統合し、グローバルという冠も加わり、グローバルCSR広報室となりました。当社では「事業と一体化したCSR」を推し進め、経営ビジョンにCSR、三方よしの言葉が加わりました。営業部門の人たちもCSRをベースにした営業活動をと、経営トップが発信しています。社内でのコンプライアンスに対する認識も高まり、2018年の第22期経営倫理士講座に参加することになりました。経営倫理士の勉強を続けていく中で、この知識・経験を会社の中で活かしてこその資格だと思いました。 今期より、日本経営倫理士協会・総合企画委員として加わらせていただくことになりました。微力ながら協会の発展に貢献したいと思いますので、ご指導のほど、よろしくお願いいたします。