第23期経営倫理士講座 第5回⑦講義レポート

講師:髙野 一彦  
講師所属等:日本経営倫理士協会理事/関西大学社会安全学部・大学院社会安全研究科
教授・博士(法学)
講義テーマ:経営倫理と情報法コンプライアンス」(グループワーク講座)

情報法コンプライアンスをグループワークで

 第5回講義⑦は7月1日、髙野一彦氏(日本経営倫理士協会理事/関西大学社会安全学部・大学院社会安全研究科 教授・博士(法学))による「経営倫理と情報法コンプライアンス」。
 情報管理や実際のシステム運用に不可欠なセキュリティ。現在わが国の企業・組織で発生する不正アクセスや情報漏えい、Webサイトの改ざんなど、情報セキュリティの脅威となるさまざまな事件や事象(インシデント)の諸課題を法制度とともに解説。ケース・メソッド方式による受講生のグループワークを通し、合理的な経営判断の基準や情報コンプライアンス体制を探求した。

■情報セキュリティ・インシデントを追求

 現在、わが国では、国レベルでも企業レベルでも、多様な情報セキュリティ・インシデントが大きな問題となっている。時には国家間の安全保障上の緊張感を増幅するケースもある。一方企業などの組織は、情報セキュリティへの認識の甘さ、対応力の弱さなどから、大型の企業不正・不祥事に発展するケースも出ている。

■関連する法制度について詳しく解説

  髙野講師は情報セキュリティの専門家だけに、情報の利活用、その保護のあり方について関連する法制度を検証しながら、丁寧に解説。特に最近の大型不祥事の多くに、情報セキュリティ問題が内在していることなども指摘した(写真下)。

■“島型”で全員参加、熱っぽい議論に

 本講の特色は、グループワーク講座であること。受講生らは、会場内に5つ設けられた“島型”テーブルに無作為に着席。髙野講師によるケース・メソッド方式の指導を受けた後、グループ内で討議。引用ケースが身近な事例が多く、各テーブルでは熱っぽい議論が続いた(写真上)。
 グループごとに選ばれたリーダーが、議論総括を行い、それぞれ討議内容を発表、これをさらに全員で検証、重要ポイントを共有していた。参加者の中には、社内研修ではスクール形式の着席なので、この“島型”全員参加方式は、効果が大きい ― などと話していた。

(講義リポート:ACBEE編集委員)